知っておきたい貸切バスのルール!運転手に必要な休憩時間と配置基準について

長時間の移動も可能にする貸し切りバスでは、バス会社の運転手が運転してくれますが、気を付けなければいけないのが長時間運転による事故のリスクです。
長時間運転によって起きやすくなる事故を未然に防ぐために、運転手には休憩が義務付けられています。
また、貸切バスでは運転手の人数によって乗車できる人数も変わってくるので注意が必要です。
この記事では、貸し切りバス運転者に関することをご紹介していきます。

  1. POINT1

    貸切バス運転手の拘束時間や休憩時間について

    時間

    どんな場所へ行くのにも便利な貸切バスは、一人ひとりがゆったりと利用できるスペースを確保することができます。
    大きな荷物を持っていても他の人の邪魔になることは少なく、快適な移動時間を作ってくれるでしょう。
    そんな便利な貸切バスは、公共交通機関を利用するよりも様々な所へ行くことができます。
    行きたい場所や目的地周辺で降ろしてくれるので、貸切バスは移動手段として非常に魅力的です。
    バスを利用すれば他の公共交通機関等は利用せずにすぐ目的地に到着できるので、乗換などの面倒も感じることなく楽に移動できるでしょう。
    また、有料高速道路を利用すれば遠方の移動も可能なので、会社の社員旅行や団体の旅行には最適なものとなっています。
    しかし、長旅となると長距離運転によって運転手の負担が大きくなってしまう可能性があるのです。
    貸切バスの運転手は、当然ながら仕事として運転するため、労働基準法により拘束時間によっては休憩時間が必要になる場合があります。
    通常、家族や友人での旅行をする際には、車での長距離移動となると交替で運転を行う人もいれば、何時間にも及んで運転を頑張る人もいるでしょう。
    しかし、仕事の一環で運転している貸切バス運転者にとっては、あまりにも長い拘束時間や休憩時間がない環境では事故が起こしてしまう危険性があるのです。
    長時間の運転が必要となる場合には運転手にもきちんと休憩ができるようにスケジュールを組むことが必要です。

  2. POINT2

    長時間や夜間の運転はツーマン運行

    運転手

    貸切バスの運転手の長時間運転による負担を考慮すれば、長時間や夜間帯に運転をお願いすることができないのではないかと考えてしまう人も多いでしょう。
    しかし、バス運営会社ではツーマン運行を行い、長距離でも旅ができるような体制を整えていることがほとんどです。
    ツーマン運行とは、1台のバスに運転手を2名付ける方法で、2名で交代しながら運転するので安全に運行できるといったメリットがあります。
    運転手への負担や、1人での長距離運転を懸念するなら、ツーマン運行に対応しているバス会社を利用すると良いでしょう。

  3. POINT3

    ツーマン運行の注意点

    注意点

    安全が図れるツーマン運行ですが、注意しなければならないのはバスの料金です。
    通常、貸切バスの料金は利用する時間と移動距離によって概算されますが、運転手が2名になると料金が割り増しになります。
    料金はワンマン運行の1.5から2倍ほどと言われており、思った以上に痛手に感じる場合もあるでしょう。
    また、繁忙期では運転手不足によりツーマン運行ができないと言われる可能性もあります。
    さらに、ツーマン運行時には交代前の運転手用の席を確保するので、乗客できる人数が気になる人は事前に確認しておきましょう。

  4. POINT4

    ワンマン運行の条件について

    バス

    以前、2012年の関越自動車道に起きた高速バスツアーの衝突事故では、ツーマン運転の1名が長距離・長時間という無理な運転をさせたために起きてしまった事故だと言われています。
    この事故を受けて国土交通省は、ツーマン運行の基準を下げ、運転手1名のワンマン運行ができる条件が明確かつ厳しくしました。
    2012年のような事故を防ぐため、バス会社によるツーマン運転の必要性が高まり、長旅ではツーマン運行が当たり前となってきました。
    ただ、料金が気になる人によっては、ワンマン運行での利用を検討している人もいるかもしれません。
    ワンマン運行にするためには拘束時間を考慮し、出勤から終業時までの時間の中で原則13時間以内となる必要があります。
    運転時間は1日あたり9時間以内が適切な時間であり、連続運転時間は4時間以内であることが前提になってきます。
    運転開始から4時間以内、あるいは4時間経過後に30分以上の休憩を与え運転を一時中断させなければなりません。
    ただ、運転開始から4時間以内に運転を止めて休憩を分割する場合には、1回あたり10分以上の休憩となれば労働基準法に準じた休憩になります。
    また、宿泊施設を利用し2日間に渡って利用する場合、拘束時間と拘束時間の間に、連続8時間以上の休息時間が必要になってきます。
    これらの基準内となればワンマン運行で旅に行くことが可能です。

  5. POINT5

    乗客もトイレ休憩時間を確保しよう

    トイレ

    バス乗車中は、長時間座りっぱなしになるので疲れが溜まりやすいです。
    また、トイレは備わっていないので、高速道路を走行している際にはサービスエリアやパーキングエリアでトイレ休憩を取る必要があります。
    バス会社に相談すれば好きなサービスエリアで休憩を取ることもできるので、気になる人は相談してみてはいかがでしょうか?
    疲れやすい旅の道中で、1つでも多く旅の楽しさを増やすためには運転手が休憩する時間や場所も鍵を握っているのです。

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