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アメリカのスクールバスの紹介

黄色い車体で、フロントガラスの上にSCHOOL BUSと書かれたアメリカのスクールバス。特徴的な黄色のバスのデザインは全米共通。約44万台が存在し、毎日約1,800万人の生徒を学校に運んでいるといわれる、そのスクールバスについて調べてみました。

 

 

1. スクールバスの歴史

 

1886年にウェイン・ワークスという会社がインディアナ州で子供を学校に運ぶため「スクールハックス(School Hacks)」や「キッズハックス(Kids Hacks)」と呼ばれる馬車を作ったことに始まります。それまでは、子どもたちは歩いたり、荷馬車やそりで学校に通ったりしていましたが、子供を運ぶ専用の馬車ができた後もその移動方法はさほど変わりませんでした。

ところが1914年ごろに自動車産業が活発になり、ウェイン・ワークス社は荷馬車を自動車化する機会を得ました。しかし、デザインは荷馬車とほとんど変わらず、生徒達はバスの壁に沿って座り、少しだけ雨や風を防ぐことができました。

1927年、フォード販売代理店のオーナーがA.L. Luceと名付けた最初のスクールバスを鉄のパネルを使用して作りました。その後3年後、1930年にウェイン・ワークス社は鉄製のボディに安全ガラス窓を備えた最初のスクールバスを発表しました。

それにもかかわらず、親たちはスクールバスに対して子どもの安全を心配していました。しかし、そのスクールバスに転機が訪れます。1939年にフランク・サイアー博士がスクールバスの安全に関する基準に関する会議をマンハッタン大学で開催し、大きな成功を収めました。

そこでは、内装寸法から座席構成、黄色のボディの色などのすべてを決定する、44の新しい国家基準が制定されました。ボディに黄色が選ばれた理由は、研究により黄色が人間にとって最も目を引くものであったことと、スクールバスが走る早朝と夕方の光の中で特に目立つ色であったことに繋がります。

それ以来、数百、おそらく数千のスクールバスは、デザインの改良、革新、が行われてきています。そして燃費、安全性、アクセシビリティ、機動性など、スクールバスの重要な部分が改善されてきました。その中でも特に注目すべきポイントは、1950年代初めに導入されたSTOPサイン*であるといえます。

※STOPサインは、子供が乗降の際にバスが停止するとバスの車両の横の部分からSTOPサインが表示され、後続車も対向車も停車する必要があります。

ちなみに、スクールバスは全米の各地で学校や学区が所有もしくはリースによって運営されています。

2. 車体デザイン

 

車体も現在は様々な種類があり、小型タイプAから大型タイプのDに分かれています。

通常は、最低でも10人が乗車でき、2人掛けのシートが横に並びます。車体のよって、最大人数は異なりますが、子供サイズのバスなので、シートの幅は狭く、椅子の高さが低い仕様になっています。ボディはご存知の黄色。子供たちの乗車口は前についているドア。しかしドアの位置はバスによって異なるようです。大型バスは40人ぐらいは乗せられそうですね。

3. 交通ルール

 

スクールバスの近くを走る際には、日本ではないルールが適用されています。まず、スクールバスが赤いライトを点滅させていたり、写真のようにSTOP のサインを出して停止していたら、最低25フィート(約7メートル)離れた場所で停車して待たなければならないのです。スクールバスが停車した場合、後続車もさらには対向車も停車する必要があります。これは、スクールバスを乗り降りする子供の安全を確保するためなので、守らないドライバーはスクールバスの運転手がライセンスプレートの番号を警察に通報することもできます。

スクールバスの赤いライトが点滅していない、STOP サインを出していない場合は、時速10マイル(約16km/h)以下に落としてから追い越すことができます。子供の安全を考えたルール作りですね。

4. スクールバスの現在

 

世界中の公共機関で、二酸化炭素排ガス規制(エミッションフリー)化の動きがあるなか、アメリカのスクールバスにも、EV車両(電気自動車)が登場しました!

アメリカに現存する3大スクールバス・メーカーのひとつのブルーバード社(1927年創立)が、2018年1月にEVのスクールバスを発表。バスの車体は伝統の黄色のデザインを取り入れつつ生まれ変わることになりました。各学校関係者や市民から賛同の声が挙がっており、ブルーバード社によると既にいくつかの学校から注文を受けているということです。
しかし、Uberなどの台頭により、全米中でスクールバスの運転手が減っているというニュースもちらほら聞きます。子供たちの安全を守るスクールバスとスクールバスドライバーの今後にも注目です!

参照情報
The News Wheel
wikiペディア(スクールバス)
Business Wire 


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